Aluminum Electrodeposition in Dry Air Atmosphere: Comparative Study of an Acetamide–AlCl3 Deep Eutectic Solvent and a 1-Ethyl-3-Methylimidazolium Chloride–AlCl3 Ionic Liquid

Aluminum Electrodeposition in Dry Air Atmosphere: Comparative Study of an Acetamide–AlCl3 Deep Eutectic Solvent and a 1-Ethyl-3-Methylimidazolium Chloride–AlCl3 Ionic Liquid

イオン液体または深共晶溶媒を用いた Al 電析が、めっき用途で大きな関心を集めている。Al 電析は、通常、窒素またはアルゴンで満たされたグローブボックス内で行われるが、乾燥空気雰囲気下で行うことができれば、プロセスコストを大幅に削減できる。本研究では、一般的な 2 種類の浴、すなわち、1-エチル-3-メチルイミダゾリウムクロリド (EMImCl)-AlCl3 イオン液体とアセトアミド (AcAm)-AlCl3 深共晶溶媒を用い、乾燥空気中における均一な Al 膜の電析の可能性を検討した。AcAm-AlCl3 浴を用いた場合、乾燥空気中で 10 週間以上も使用した後でも、均一な Al 膜の電析が可能であった。一方、EMImCl-AlCl3 浴を用いた乾燥空気中での電析では、基板全体を覆う Al 膜は得られなかった。電流効率は、AcAm-AlCl3 浴ではほぼ100%であったのに対し、乾燥空気中の EMImCl-AlCl3 浴では 50% に低下した。本研究の結果は、AcAm-AlCl3 浴を用いることで、乾燥空気中でも Al 電析が可能であることを示した。

Masaki Yamagami, Shota Higashino, Takashi Yamamoto, Takumi Ikenoue, Masao Miyake and Tetsuji Hirato

J. Electrochem. Soc., 2022, 169 062502